「セコム、してますか?」。元巨人の長嶋茂雄さんを35年にわたって広告に起用してきた警備サービス会社セコムは3日、このキャッチフレーズで会社の知名度向上に貢献してくれた長嶋さんの訃報に接し、哀悼の意を示した。親交のあった経済人らからも追悼の声が寄せられた。
長嶋さんは1990年からセコムのイメージキャラクターを務め、30本のCMに出演。東京ドームには大きな広告看板が掲げられている。「これまでのご出演に心から感謝申し上げるとともに、謹んで哀悼の意を表する」と惜しんだ。
巨人を応援する財界人の集い「燦燦会」会長を務めるキヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は「『ミスタープロ野球』の名にふさわしい存在だった」と悼んだ。病気を患った後も、野球ファンを思い精力的に活動した姿を「『不屈の精神』の体現そのものであり、野球界の象徴としての存在感を生涯にわたり示し続けていた」とたたえた。