皇族数確保に関する与野党協議=2024年5月、衆院議長公邸

 皇族数確保策の与野党協議を巡り、衆参正副議長が目標とした今国会中の取りまとめは見送られる見通しとなった。複数の関係者が3日明らかにした。自民党と立憲民主党は非公式会談を重ね、主要2案のうち「女性皇族が結婚後も身分を保持する案」を先行合意する方向で調整したが、最終的に折り合えなかった。与野党は「喫緊の課題」と位置付けながら結論を得られず、参院選後に仕切り直しとなる。

 与野党は、女性皇族が結婚後も身分を保持する案にはおおむね賛同する一方、その配偶者と子に皇族身分を与えるかどうかが論点となった。自民は母方に血筋のある女系天皇の誕生につながりかねないとの懸念から、反対姿勢を堅持していた。