JΟCの山下泰裕会長(

 スポーツ界から長嶋茂雄さんを哀悼する声が上がった。昭和に柔道で活躍した日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(68)は、2021年の東京五輪で長嶋さんが右半身にまひを残しながら聖火ランナーを務めたことに触れて「その姿は多くの方の心に刻まれた。スポーツに深い愛情を注いだ思いを引き継ぐ」とコメントした。

 ゴルフで日本男子初の米ツアー制覇を果たした青木功さん(82)は文化功労者に選ばれ、3月の祝う会の発起人に長嶋さんが名を連ねた。「いつも甘えるばかりで何もできず、亡くなる前に会ってお礼を申し上げたかった。私の大切な仲間がまた一人旅立ってしまい、ただただ寂しい」と悲しんだ。

 日本サッカー協会の川淵三郎相談役(88)は談話を出し、1993年のJリーグ開幕時に初代チェアマンとして長嶋さんと対談して「サッカーもようやくここまできたんだ」と感慨を覚えたエピソードを紹介した。同じ36年生まれで「日本中に元気と勇気、希望を与え続けた功績に感謝する」とした。