5月30日、米大リーグのヤンキース戦でこの試合2本目の本塁打となる22号ソロを放ったドジャース・大谷翔平=ロサンゼルス(共同)

 ドジャースの大谷翔平が今季初の月間最優秀選手(MVP)を受賞した。5月は27試合で15本塁打を放つ猛打で、大リーグの打撃で重視される出塁率と長打率を足したOPSはナ・リーグトップの11割8分をマーク。文句なしの選出だった。

 大谷はこれまで春をそれほど得意としておらず、5月のアーチ数は2023年の8本が最高だった。今季も4月は5本塁打と本調子ではなかったが、少し開き気味だった構えを微修正したことが奏功。ボールを引き付けて打てるようになり「打つべき球に対して、しっかりアプローチできている」と実感を込める。

 圧巻の数字を残した大谷は絶好調とも言えるが、ベイツ打撃コーチは「それは(「50本塁打、50盗塁」を達成して月間MVPに輝いた)昨年9月のような時のことを言うと思う」とにやり。まだまだ上がる余地があることをにおわせつつ「でも彼は今すごく良い状態で、安定している」と目を細めた。(共同)