【ソウル共同】3日の韓国大統領選で勝利した革新系政党「共に民主党」の李在明前代表(60)が4日、大統領に就任した。ソウルの国会で就任宣誓後に演説し「(保守と革新の)分裂の政治を終わらせる大統領になる」と述べた。尹錫悦前政権下で進んだ日米韓協力を「強固にする」と表明。その後の記者会見では、日韓間の元徴用工訴訟問題を巡る尹前政権の解決策を維持する考えを示唆し、対日協力姿勢をアピールした。
3年ぶりに革新系が政権を奪還した。任期は5年。尹前大統領の「非常戒厳」宣言後に混乱が続いた内政や経済の立て直しが急務だ。トランプ米政権の高関税政策や核戦力を増強する北朝鮮への対応も課題となる。
李氏は元徴用工問題の解決策を巡り「国家間の関係は政策の一貫性が特に重要だ。個人的な信念を一方的に強要するのは容易でない」と述べた。
李在明氏は首相候補に共に民主党の金民錫議員、情報機関の国家情報院の院長候補に李鍾ソク元統一相を指名した。国会の人事聴聞会を経て任命する。