飲酒運転の撲滅を目指す集会で講演をする亡くなった永桶恵さんの元担任小田島数幸さん=6日午後、北海道砂川市

 北海道砂川市の国道で2015年6月、飲酒運転の乗用車に衝突され、会社員永桶弘一さん=当時(44)=ら一家5人が死傷した事故から10年となった6日、同市内で集会が開かれた。市民や警察関係者ら約230人が参加し、事故の風化防止と飲酒運転の根絶を強く誓った。

 亡くなった長女恵さん=当時(17)=が通っていた砂川高で担任だった小田島数幸さん(64)が講演した。同高の校長就任後、生徒が主体となり校則を見直したことに触れ「法の存在の意義を伝えた教育活動だった」と振り返った。一時重体となった次女が、現在は働いていることも明かし「これからを見守って」と話した。