【ワシントン共同】トランプ米大統領は6日、米中貿易協議をロンドンで9日に開催すると自身のSNSで明らかにした。米側はベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部代表が参加するとし「会談はうまくいくだろう」と見通した。貿易摩擦緩和に向けた措置などで双方が歩み寄れるかどうかが焦点となりそうだ。
トランプ氏と中国の習近平国家主席は5日、約1時間半にわたって電話会談し、スイス・ジュネーブで開いた5月の閣僚級貿易協議での合意を履行することを確認した。
米中両国はトランプ政権が仕掛けた高関税措置をきっかけに、関税をかけ合う報復の応酬に発展。だが、5月の閣僚級協議で90日間、関税を互いに115%引き下げることに合意。中国は、関税以外の報復措置も一時停止するか撤廃することでも合意した。
中国が4月、対抗措置として輸出規制の対象に加えたレアアースを巡っては曲折がある。自動車生産などへの悪影響が懸念される中、米側は一時、両国の合意後もレアアースの輸出許可が滞っていると不満をあらわに。ただトランプ氏は楽観的な見方を示した。