ロシアの排他的経済水域(EEZ)内で、日ロの政府間交渉に基づきサケ・マス漁の試験操業を行う富山県の漁船1隻が7日、北海道根室市の花咲港を出港した。ロシアのウクライナ侵攻で2022〜23年は操業せず、昨年から再開している。
漁船は富山県魚津市の鮭鱒漁協所属の「第68善龍丸」(199トン)で、千島列島東方の海域で操業する。平山大輔船長(45)=根室市=は「取れた魚はいろいろな人に食べてほしい」と話した。
試験操業が始まったのは、漁獲量を見込める「流し網漁」がロシアのEEZ内で禁止された16年で、代わりの「引き網漁」での効率化を探っている。