長崎市は7日、8月9日の「長崎原爆の日」に開く平和祈念式典で鈴木史朗市長が読み上げる平和宣言文の第2回起草委員会を開き、委員らに原案を示した。核抑止力への依存に警鐘を鳴らし、核廃絶に向けてより多くの国が参加する枠組みづくりの重要性を訴える内容を盛り込んだ。
鈴木氏は会合で「核保有国などの核抑止力へのこだわりが軍拡を引き起こしている。多国間主義の重要性を訴えたい」と述べた。原案では日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が昨年のノーベル平和賞を受賞したことにも言及。被爆者の言葉を引用し、被爆の実相の継承を呼びかけた。