日頃の不満を叫んでちゃぶ台をひっくり返し、上に載ったおもちゃのサンマの飛距離を競う「第17回ちゃぶ台がえし世界大会」が7日、岩手県矢巾町で開かれた。6〜63歳の男女32人が出場。「コメの値段が高い!」などと思いの丈をぶちまけるたびに、会場は笑いと拍手に包まれた。
参加者は、かっぽう着姿の女性の「やめてー!」という声を合図に、ちゃぶ台をひっくり返した。
友人と参加した岩手医科大1年の溝上遼明さん(19)は「留年したくないから、単位欲しい!」と絶叫。終了後は「来年もまた参加したい」と笑顔だった。
優勝に輝いたのは、8・07メートルを記録した岩手県北上市の会社員後藤樹さん(27)。主催者が「物価が高騰する中で一番喜ばれる賞品を」と特別に用意した町内産のひとめぼれ30キロを両手に抱え「イメージトレーニングの成果です」と喜んだ。