【ソウル共同】日本統治期に強制労働させられたとして、韓国人元徴用工の男性が三菱重工業に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、ソウルの裁判所は5月9日、時効を理由に請求を棄却した一審判決を覆し、1億ウォン(約1060万円)の支払いを命じる判決を出した。三菱重工の逆転敗訴となった。韓国メディアが7日、報じた。

 原告の男性は107歳で2019年に提訴した。賠償請求権の消滅時効が成立するかどうかが争点となっており、22年の一審判決では訴えを退けられたが、控訴審では23年の最高裁の判断を基に時効が成立していないと認められた。