柔道の全日本実業団体対抗大会で現役最後の試合を終え、感極まった表情を見せるパーク24のウルフ・アロン(右から3人目)=北海きたえーる

 柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダリストのウルフ・アロン(29)が8日、札幌市の北海きたえーるで行われた全日本実業団体対抗大会に現役最後の試合として臨んだ。所属するパーク24の一員として男子1部2位に貢献。「優勝を目指して最後までみんなと一緒に闘ってこられたのは誇り」と話した。

 大会は体重無差別の5人制で争い、個人としては3戦全勝だった。ただチームの初優勝には届かず「僕にとっての柔道は勝負事なんだとしみじみ思う」と悔しそうに振り返った。

 試合後は目頭を押さえる場面もあり、仲間から胴上げされた。「引退すると改めて実感した。いろんな感情があった」と言葉をかみしめた。