中国上海市内を行き交う人たち=5月(共同)

 【北京共同】中国国家統計局が9日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0・1%下落した。マイナスは4カ月連続で、下落幅は4月から横ばいだった。中国経済は内需不足を背景としたデフレ圧力が続いている。

 品目別に見ると、食品・たばこ・酒は0・1%上昇した。中国の食卓に欠かせない豚肉が3・1%上がる一方、牛肉は0・1%低下。酒類も2・0%下がった。激しい価格競争が起きている自動車などの乗り物は3・4%下落し、マイナス傾向が続いた。

 変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは0・6%上昇した。4月から0・1ポイント拡大した。