自民党の萩生田光一元政調会長

 自民党の萩生田光一元政調会長が、今週発売の「週刊現代」で石破茂首相への不満を示したことが9日分かった。武田良太元総務相との対談形式の記事中で、自身が要職を務めた菅義偉政権と比較し「今の政権には目標がないのではないか。首相は『総理大臣』をやりたいんだ」と指摘。「トランプ米大統領みたいに一発、政策を打ち出さないと」と提案した。

 物価高対策として「3年間とか期限を決めて食料品を減税するのはいいアイデアだ」と主張。「現金給付なんてやったらがっかりだ」とも語った。

 自民派閥裏金事件を受けた、今年4月の自身への党処分満了時に、首相からねぎらいの声かけがあったか武田氏に問われ「特別ない」と説明。「別に腹も立たないが、お疲れさんでしたくらいあってもいい」と振り返った。

 首相による自民衆院1期生への商品券配布問題に触れ「一方で、新人議員には商品券を配っていたわけだ」と皮肉った。