日本相撲協会は9日、十両以上で構成する力士会の積立金2千万円以上を着服した幕内格行司の木村銀治郎(50)=本名遠藤紀行、東京都出身、芝田山部屋=を懲戒解雇処分にしたと発表した。退職金は全額不支給となった。
相撲協会によると、木村銀治郎は社会貢献に向けた力士会の積立金管理を担いながら、ボートレースなどに使うために横領行為を繰り返した。遅くとも2019年1月ごろから横領を続け、被害総額は2519万円。2187万円が未返済となっている。
今後、力士会の積立金は力士が会計担当を務める。
木村銀治郎は峰崎部屋に入門し、1990年春場所初土俵。2014年九州場所で幕内格に昇格した。