スポーツ庁は9日、スポーツの安全確保への包括的なガイドライン策定に向け、有識者による検討会の第1回会合を東京都内で開いた。熱中症や山岳遭難など事故対策に加え、暴力やハラスメントへの対応も協議する。

 禁止薬物を容認する国際大会「エンハンスト・ゲームズ」が物議を醸しているドーピングの問題も、安全や健康を損なう要素として議論の対象とする。室伏広治長官は「安全、安心にスポーツに取り組める環境整備は極めて重要。世界の潮流も踏まえ、必要な取り組みを進めたい」と語った。