英ハートフォード近郊の自宅でインタビューに応じる作家フレデリック・フォーサイスさん=2006年7月(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】スパイ小説の第一人者で、「ジャッカルの日」などで知られる英作家フレデリック・フォーサイスさんが9日、短い闘病生活の末に死去した。86歳だった。代理人によると、自宅で家族に見守られて息を引き取った。英メディアが報じた。

 1938年、英南東部アシュフォードで生まれた。空軍勤務後、58年にジャーナリストに転身。ロイター通信やBBC放送の特派員として戦地などを取材した。フランスのドゴール大統領暗殺をテーマにした小説「ジャッカルの日」を71年に発表。世界的なベストセラーとなり、映画化もされて日本にもファンが多い。

 他の代表作として「オデッサ・ファイル」「戦争の犬たち」、自伝「アウトサイダー」などがある。2015年には、英秘密情報局(MI6)と20年以上にわたり情報交換などを通じて協力関係にあったと打ち明けた。