北海道旭川市教育委員会は10日、市内の小学男児が2021〜22年、近所の児童と遊んだ際、常に鬼ごっこの鬼にされるなどして不登校になったとして、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態調査報告書を公表した。男児へのいじめがあったと認定し、不登校は「苦痛やストレスの影響が関係する」と結論付けた。
報告書によると、男児は2年生だった21年、雪玉を複数人で投げ合う際に1人だけターゲットにされるなどした。鬼ごっこでの被害は同年5〜10月ごろに複数回あったほか、22年4月にも繰り返され、次第に登校できなくなった。
保護者から要望を受けた市教委が23年、いじめの重大事態と判断していた。