【ジュネーブ共同】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は12日、紛争や迫害で国内外に退避を余儀なくされた人々が2024年末で1億2320万人に上ったと発表した。過去最多だった23年末から約700万人増え、13年連続で増加した。アフリカのスーダンやミャンマーでの紛争激化が影響した。人道支援システムは米国をはじめとした予算削減により、崩壊の限界点にあると訴えた。
UNHCRの報告書によると、23年4月に軍事衝突が始まったスーダンが1430万人と最多。次いでシリアの1350万人、アフガニスタンの1030万人、ロシアが侵攻するウクライナの880万人と続いた。