大相撲の元大関2代目増位山の沢田昇(さわだ・のぼる)さんが15日に死去したことが17日、関係者への取材で分かった。76歳。兵庫県出身。2013年11月に日本相撲協会を定年退職。美声の持ち主で歌手としても活躍し「そんな夕子にほれました」がヒットした。
父の元大関初代増位山が師匠を務める三保ケ関部屋に入門し、1967年初場所で初土俵を踏んだ。70年春場所で新入幕。31歳だった80年初場所後に大関に昇進し、史上初の親子大関となった。
業師として活躍し、左右の内掛けは名人技と評された。81年春場所で現役引退し、大関在位は7場所だった。技能賞5回。金星4個。
三保ケ関親方として小結浜ノ嶋(現尾上親方)、幕内肥後ノ海(現木瀬親方)らを育てた。