【ワシントン、テヘラン共同】複数の米メディアは17日、トランプ大統領が米軍によるイラン核施設への攻撃を検討していると伝えた。イランと、米国が後ろ盾のイスラエルとの交戦は17日も続いた。トランプ氏は交流サイト(SNS)でイランに「無条件降伏」を要求した。米国が攻撃に踏み切れば、イランが中東地域の米軍駐留基地を報復攻撃する可能性がある。
トランプ氏は17日、国家安全保障会議(NSC)の会合を開き、交戦で緊迫する中東情勢への対応を協議した。米紙ニューヨーク・タイムズは、イランが報復のためミサイルなどを準備していると報じた。ロイター通信は、米軍が多数の空中給油機を欧州に移動させたほか、中東地域に戦闘機を追加派遣し態勢を強化していると伝えた。
米メディアによると、攻撃対象とされているのは、イラン中部フォルドゥの核関連施設。地下深くにあり、破壊するには米軍が持つ大型の特殊貫通弾(バンカーバスター)と大型爆撃機が必要とされる。イスラエルは米国に戦闘参加を要請したと報じられている。