【キーウ共同】ウクライナのメリニク国連大使は17日、ロシアによる首都キーウへの大規模攻撃を受け、国連安全保障理事会の緊急会合開催を求める意向を示した。メリニク氏は「ロシアの人道に対する罪に対して、安保理に断固たる対応を求める」と述べた。ウクライナメディアが報じた。
ロシア軍は16日夜から17日未明にかけて、キーウをミサイルと無人機で攻撃。ウクライナ当局は17日、死者が16人、負傷者は134人になったと発表した。キーウへの攻撃による人的被害としては今年最悪となっている。
米国務省のブルース報道官は17日、大規模攻撃で米国人1人が死亡したと明らかにし「攻撃を非難する」と述べた。
南部オデーサにも攻撃があり、2人が死亡、26人が負傷した。
ロシア国防省は17日、キーウと南部ザポリージャ両州のウクライナ軍関連施設を高精度兵器で攻撃したと主張した。
キーウ中心部では、9階建てアパートにミサイルが着弾し、建物の一部が崩落した。行方不明者がおり、現場で捜索が続いている。