【カナナスキス共同】先進7カ国(G7)首脳は17日、外国政府が国外に逃れた反体制派や少数民族らを脅迫する「越境弾圧」を非難する共同声明を発表した。中国を念頭に置いた。移民の密入国への対応を巡る共同声明では国境管理強化や国際組織犯罪の撲滅に向けた連携を確認した。
越境弾圧は国家主権を損なうと指摘。対抗するため、G7各国間で情報を共有し、標的となる可能性のある市民を支援すると強調した。
密入国を巡っては、人身売買や麻薬取引などの重大犯罪に関連していることが多いとし、各国の国境警備機関などの連携が必要だとした。密入国に関わる犯罪者を対象にした制裁行使の可能性を模索するとした。