【ロンドン共同】世界的なピアニストとして知られるアルフレート・ブレンデルさんが17日、ロンドンの自宅で死去した。94歳だった。英メディアが伝えた。
1931年に現在のチェコで生まれ、クロアチアやオーストリアで幼少期を過ごした。6歳でピアノを習い始め、16歳以降は独学。48年にデビュー、49年にブゾーニ国際ピアノコンクールで入賞し、世界で活動するようになった。
ベートーベンのピアノ曲を全曲録音した最初のピアニストとしても知られ、71年に初めて来日した。2008年に引退。09年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。エッセイストや詩人としても活躍した。