住民に避難を呼びかける警察官=18日午後8時10分、大分県中津市

 18日午後4時40分ごろ、大分県中津市是則のJR日豊線の線路付近で、工事中に不発弾のような物を発見したと110番があった。けが人は確認されていない。県によると、陸上自衛隊が状況を調べ不発弾ではないと判明した。JR九州は日豊線の一部区間で午後10時過ぎまで運転を見合わせ、博多(福岡市)―大分(大分市)を結ぶ特急ソニックなどの運休が相次いだ。

 中津署やJR九州などによると、東中津駅から北西約500メートル付近で、工事業者が発見した。地中に埋まっており、丸みを帯びた一部が露出していた。署は付近の立ち入りを制限。市は現場の半径200メートル以内の住民らに避難を呼びかけた。

 現場付近では警察官が立ち、車で帰宅しようとしていた近隣住民に避難を促す様子が見られた。

 市は避難所2カ所を開設。このうち市内のコミュニティーセンターには、午後8時半ごろ、30人ほどが集まっていた。避難者の女性会社員(36)によると、午後6時前に家に訪れた警察官に促され、家族の帰宅後、防災用品を手に避難した。