19日、攻撃を受けたキーウのアパートを訪れたウクライナのゼレンスキー大統領(ウクライナ大統領府提供・ロイター=共同)
 ウクライナのゼレンスキー大統領

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は19日、28人が死亡した首都キーウへの大規模攻撃でミサイルが着弾した現場を訪れた。花を手向け、犠牲者を追悼。「ロシアが停戦を拒否して殺りくを選んだことを示した」と述べ、国際社会に対ロ圧力を強化するよう改めて求めた。

 ウクライナ当局によると、17日未明、ロシアの巡航ミサイルが9階建てアパートに直撃。一部が崩壊し多数の住民ががれきの下敷きになった。現場では、18日まで行方不明者の捜索が続き、23人の死亡が確認された。

 AP通信によると、ロシアのプーチン大統領は、キーウで攻撃を受けたのは住宅街でなく軍事施設だったと主張した。

 崩れたアパートに住んでいた大学院生、ドミトロ・イサイエンコさん(31)も犠牲になった。両親は捜索を現場で見守ったが、遺体で発見された。大学は「まだ31歳だった。若くて聡明で優しかった。ドミトロのことを忘れない。絶対に許さない」と交流サイト(SNS)に投稿した。