心身の不調がある生徒の主治医が作成し、保護者が提出した書類を、大阪市立中が廃棄していたことが20日、関係者への取材で分かった。保護者によると「十分配慮する必要がある」と学校側による対応の重要性が記されていたが、シュレッダーにかけられていた。「発覚するまでの数カ月間、回答すらなかった」と訴えている。

 生徒は小学生の時に教師の不適切な指導によって不調が生じ、一時不登校になった。東住吉区内の中学に進学後も不安定な状態が続き、今年3月、学校側に対応を求めるため「学校責任者とスクールカウンセラーが連携し対応について協議していくことが不可欠」と記載された医師名義の書類を提出した。