帝京大の甘利俊一特任教授(稲盛財団提供)

 科学や芸術分野での優れた功績をたたえる「京都賞」を主催する稲盛財団(京都市)は20日、第40回となる今年の受賞者に、人工知能(AI)における先駆的な研究を行ってきた帝京大の甘利俊一特任教授(89)ら3氏が決まったと発表した。

 甘利氏は東京都出身。先端技術部門で選ばれ、AI学習の基礎的な枠組みや、統計学などに応用されている「情報幾何学」という分野を確立したことが評価された。

 基礎科学部門は、英ケンブリッジ大ガードン研究所のアジム・スラーニ研究ディレクター(80)に決まった。思想・芸術部門はニューヨーク大のキャロル・ギリガン教授(88)で、「ケアの倫理」と呼ばれる新たな視点を提供した。