昨年10月、和歌山県御坊市のレジャー施設「アドベンチャーリゾートマウントキュー」で50代女性がバギーの乗車体験中に崖から転落して死亡した事故で、御坊署が業務上過失致死の疑いで運営会社の男性社長を書類送検したことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、現場に転落防止用の柵はなかった一方、過去に事故は起きていなかった。運転操作の誤りや速度の出し過ぎの可能性もあることから、検察が当時の運転状況などを検討し、施設側の刑事責任を問えるかどうか慎重に見極める見通し。
事故では、女性の後方を走行していた友人がコースを逸脱するのを目撃していた。バギーは約20メートル下に転落したとみられる。コースは森の中に整備されていた。
男性社長は取材に対し、書類送検されたことを把握していないとした上で「取材は受けられない」と話した。施設では自然の中での宿泊やカヌーなどの体験ができる。バギーの営業は事故直後から中止しているという。