2024年度の2人以上世帯のコメ購入量が、前年度比3・77キロ(6・7%)増の60・31キロだったことが総務省の家計調査の集計で21日分かった。価格高騰は深刻だが、購入の数量はむしろ増え、明確なコメ離れの傾向は見られない。主食で代替が難しく、高くても支出を続けている状況がうかがえる。
24年度はコメを買うのに払った金額が1万円以上膨らんだ。家計調査では数量とともに購入金額を尋ねている。23年度はコメに2万744円を支出。24年度は1万98円(48・7%)増の3万842円となった。
出費がかさんだのは、コメの購入量自体が増えた要因もある。だが大きいのは店頭販売価格の急騰だ。農林水産省がまとめた販売時点情報管理(POS)データによると、全国のスーパーで24年3月に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は2千円程度。25年3月は4200円台に達し、1年間で2倍になった。
25年1〜3月の合計ではコメ購入量が12・00キロで、前年同期の11・93キロから微増だった。