次世代半導体の国産化を目指すラピダスは23日、産業用ソフトウエアを手がける米国企業、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアと協業すると発表した。開発段階にある先端半導体の性能の検証を効率化し、設計を支援するシステムを共同で構築する。

 ラピダスは回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の最先端半導体の量産を目指している。人工知能(AI)や自動運転などに幅広く需要が見込まれ、2027年に量産を開始する計画。今年7月には初の試作品が完成する予定だ。

 ラピダスの小池淳義社長は「(今回の)協業はこの相互最適化を具現化するものとなる」とコメントしている。