【ロンドン共同】イラン軍は23日、カタールの米軍駐留基地をミサイルで攻撃したと発表した。イランの最高安全保障委員会は、米軍がイランの核施設攻撃に使った爆弾と同じ数のミサイルをカタールの米軍基地に向けて発射したと発表。声明で、核施設攻撃への報復だと表明した。英BBC放送によると、カタールは空域を封鎖した。ロイター通信によると、カタールの首都ドーハの上空で爆発音があった。
イラン軍事筋によると、カタールの米軍駐留基地を攻撃する数時間前、カタール側に事前通告していた。ロイター通信は、イランが二つの外交チャネルを通じて米側に事前通知していたと報じた。
AP通信はイラクの駐留米軍基地に対してもイランからミサイルが発射されたと伝えた。
カタール政府は23日、カタールの防空システムがミサイル迎撃に成功したと確信していると発表し、「カタールの主権の侵害だ」などとイランを非難した。米軍が駐留するアルウデイド空軍基地への攻撃で、死傷者はなかったという。
米国防当局者も、駐留する米軍の被害報告はないと明らかにした。