政府は24日の閣議で、サイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」を導入する関連法に基づいて新設する「内閣サイバー官」に経済産業省出身の飯田陽一内閣審議官を充てる人事を決めた。発令日は7月1日付。同日に発足する事務局組織「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」の後継組織、国家サイバー統括室のトップとしてサイバー防御の総合調整を担う。
飯田氏は経産省貿易経済協力局長を経て、昨年7月からNISCセンター長代理を務めている。
平将明サイバー安全保障担当相は記者会見で、飯田氏に関し「豊富な知識と経験を有している。調整力やリーダーシップに期待したい」と述べた。
政府のサイバー防御の運用を監督する第三者機関「サイバー通信情報監理委員会」の設置に向け、新たに設ける準備室長に飯田氏を兼務させる人事も閣議決定した。