静岡銀行と新興企業のシンプルフォーム(東京)は25日、マネーロンダリング(資金洗浄)など金融犯罪が疑われる不審な法人を自動で監視するシステムの実証実験を共同で始めたと発表した。金融犯罪の対策要請は国際的に強まっているが、地銀は専門人材の不足などから対応が難しい。シンプルフォームは実証で有効性を確認し、全国の地銀への展開を目指す。
資金洗浄には経営実態のないペーパー会社の口座が使われることが多い。実証では、調査員が実地調査した情報と、登記簿や行政の許認可、法人サイトなどの公開データを蓄積し、瞬時に統合するシンプルフォームのシステム「シンプルモニター」を使う。