自民党旧安倍派(清和政策研究会)が政治団体の解散届を総務相宛てに提出し、25日付で正式に解散した。総務省への取材で分かった。党内で一時最大勢力を誇ったが、派閥裏金事件により幕を下ろした。裏金事件を踏まえて解散した派閥は旧森山派、旧岸田派、旧茂木派、旧二階派に続いて5例目。存続しているのは麻生太郎最高顧問が率いる麻生派だけとなった。

 旧安倍派では、政治資金パーティー券販売ノルマ超過分を議員に資金還流する慣行が長年続いた。昨年1月に会計責任者だった松本淳一郎氏や高額還流を受けた議員らの立件を踏まえ、解散方針を決定。11月に東京・平河町の派閥事務所を閉鎖していた。