記者会見するユニチカの藤井実社長(右)とシキボウの尻家正博社長=25日午後、大阪市中央区

 経営再建中のユニチカは25日、海外の繊維事業の一部を繊維メーカーのシキボウに売却すると発表した。業績が悪化していた繊維事業を手放し、フィルムや高機能材料に経営資源を集中させる。

 ユニチカは2024年11月に繊維事業の撤退を発表し、官民ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)傘下で構造改革を進めている。今月20日には、主力の生産拠点となっている岡崎事業所(愛知県岡崎市)を総合繊維メーカーのセーレンに売却すると明らかにしていた。