報道陣に公開された米空軍のF35Aステルス戦闘機=2023年、沖縄県の米軍嘉手納基地

 【ロンドン共同】英政府は24日、核兵器を搭載できる最新鋭の米国製ステルス戦闘機F35Aを12機購入する計画を発表した。北大西洋条約機構(NATO)の任務の一環として配備される。

 英メディアによると、英国では冷戦終結後に空から投下する形の核兵器が撤廃されて以降、海軍の潜水艦が核抑止力を担ってきたが、空軍にその役割が再導入されることになる。核保有国のロシアや中国の脅威に対抗する狙いがあるとみられる。

 ウクライナ侵攻を続けるロシアなどを念頭に、スターマー首相は「不確実性の時代に、もはや平和を当然視することはできない」と核戦力拡大の必要性を訴えた。