三菱ふそうトラック・バス(川崎市)が台湾の鴻海精密工業グループから電気自動車(EV)バスの供給を受ける検討に入ったことが25日分かった。国内自動車メーカーに対する鴻海のEV提供は三菱自動車に続いて2例目となる。鴻海は日系メーカーとの取引拡大に意欲を示しており、日台協業が広がる可能性がある。

 鴻海側が開発・製造するバス「モデルT」を三菱ふそうブランドで売り出す方向だ。新会社の設立も検討する。鴻海は4月の戦略説明会で、EVバスを日本市場向けに投入する方針を示したが、具体的な提供先を明らかにしていなかった。