農林水産省は25日、今年3月と4月に競争入札を行い放出した備蓄米のうち、小売店に流通したのは6月8日時点で5万6648トンだったと発表した。計3回の入札で落札された放出量の18・2%にとどまった。前回公表した5月25日時点の12・8%から5ポイントほど増加した。5月末からは随意契約による追加放出も始まっており、流通の停滞が続く懸念がある。
競争入札で集荷業者は政府から31万886トンを引き受けており、卸売業者に15万9876トンを販売した。農水省の担当者は「随意契約による放出が本格化すれば、入札備蓄米の精米ペースが落ちる可能性がある」とした。