【ワシントン共同】米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官は25日、声明を発表し、米軍の核施設攻撃でイランの核開発計画が「深刻な打撃」を受けたことを示す信頼できる情報があると説明した。トランプ大統領が「完全に破壊した」と主張する中、米メディアは被害が限定的とする国防総省傘下の情報機関の分析を報じており、政権は否定に躍起になっている。

 ラトクリフ氏は、新たな情報を基にした分析結果として「イランの複数の主要な核関連施設が破壊され、再建には数年かかる」と指摘した。

 トランプ氏は25日、報道が確度の低い情報を流して政権をおとしめようとしているとして、最初に報道したCNNテレビの記者を「クビにしろ!」と交流サイト(SNS)に投稿した。

 ヘグセス国防長官は、報じられているのは暫定的な被害状況の分析結果であり「信用性は低い」と記者団に説明。26日午前(日本時間同日午後)に記者会見し、改めて成果を強調する。