当局が押収したコカインの包み=2024年9月、ドイツ・ハンブルク(Marcus Brandt/DPA提供・AP=共同)

 【ウィーン共同】国連薬物犯罪事務所は26日、2025年版「世界薬物報告」で、23年に世界の15〜64歳の人口の6%に当たる推計3億1600万人が薬物を使用したと発表した。23年のコカインの生産量と押収量、使用者はいずれも過去最高を記録した。

 報告によると、23年のコカインの生産量は22年比34%増の3708トン、押収量は同13%増の2275トンを記録。使用者は推計2500万人となり、13年と比べ800万人増えた。密売業者は新たにアジアやアフリカの市場に進出しているという。

 世界情勢の不安定化により、組織犯罪集団が暗躍しているとも指摘した。