中谷元・防衛相は26日、北海道東部の航空自衛隊根室分屯基地などを視察し、隊員と意見交換した。視察後、自衛官の処遇改善を巡り2026年度予算の概算要求に向け検討加速を関係部局に指示したと記者団に明らかにした。自衛官の大半は50代半ばで定年を迎えるため、支給する「若年定年退職者給付金」を引き上げる方針も説明した。
処遇改善に関し「地方に勤務する現場の隊員一人一人が効果を一層実感できるようにする」と強調した。意見交換では、隊員から給付金の引き上げや老朽化施設の建て替え、隊舎内の個室化などを求める声が上がった。