タカラトミーの7代目「黒ひげ危機一発」

 飛び出したら「勝ち」です―。タカラトミーは発売から50年を迎えるパーティー玩具「黒ひげ危機一発」の7代目を7月5日に発売するのに併せて、勝敗を決めるルールを変更する。「勝つという普遍的な楽しさを提案したい」という願いから1975年の発売当時の遊び方へ「原点回帰」を図る。

 ゲームでは、黒ひげが入ったたるにランダムに設定される「当たり」の穴に剣を刺すと、黒ひげが飛び出す。実は発売当初は「捕らわれた黒ひげの縄を切って助ける=飛び出したら勝ち」というルール設定だった。

 ところが79年に「飛び出したら勝ちか負けかは、遊ぶ前に決めてください」と最初のルール変更が起きる。当時の人気クイズ番組の中で出演者が黒ひげゲームに挑戦し、飛び出させると得点が没収されたため、あろうことか「黒ひげ救出」はネガティブなイメージに。ついに95年、正式に「飛び出させたら負け」とルールを変えた。

 タカラトミーの担当者は「飛んだら勝ち、のルールでみんなと喜ぶ方がより楽しさを共有できるのでは」と期待する。7代目黒ひげの希望小売価格は2750円。