【バンコク共同】タイの首都バンコクで28日、ペートンタン首相の退陣を求める集会が開かれた。5月28日にタイとカンボジアの国境で交戦が発生してから1カ月。戦闘は短時間で終結したが、両国は国境の閉鎖などでけん制を続け、経済にも影響が出ている。タイではペートンタン氏の「弱腰」姿勢に批判が噴出。政局が混迷している。
集会は中心部の戦勝記念塔周辺で開かれ、タイ警察によると約千人が集結。反タクシン元首相派団体の中高年が中心で、参加したノンタノンさん(46)は「軍のクーデターを望みたくはないが、政治不信が募っている」と怒りを込めた。