横綱玉の海の三つぞろいの化粧まわしのうち、太刀持ち(左)と露払いのまわしと写真に納まる「第51代横綱玉の海を愛する会」の荒島伸好会長=28日、名古屋市
 1971年の夏場所で横綱土俵入りを披露する玉の海=蔵前国技館

 1971年に27歳の若さで現役のまま病死した大相撲の元横綱玉の海(本名谷口正夫、愛知県蒲郡市出身)が土俵入りで使った三つぞろいの化粧まわしのうち2本の所在が確認され、28日に名古屋市で一般公開された。横綱が締めたまわしは行方知れずで、郷里の関係者は「何とか捜し出して3本を再会させたい」と熱望している。

 横綱土俵入りは太刀持ち、露払いを含めた3力士がそろいの化粧まわしを締めて土俵に上がる。今回披露されたのは青色を基調に金色と銀色一対のこま犬のような動物が描かれた太刀持ちと露払いのまわし。太刀持ち用は愛知県の個人、露払い用は長崎県に住む玉の海の親戚が保存していた。