事故現場付近で夫(右)と手を合わせる鈴木芳江さん=28日午前、千葉県八街市

 千葉県八街市で下校中の児童5人が飲酒運転の大型トラックにはねられ2人が死亡、3人が大けがをした事故から4年となった28日、市民らが現場を訪れ、花や飲み物を手向けた。県警は対策を強化するが、県内の飲酒運転による人身事故件数は横ばい。担当者は「人生を狂わせると、一人一人が理解しなければ」と警鐘を鳴らす。

 夫と共に缶コーヒーと線香を供えて手を合わせた同県成田市の鈴木芳江さん(73)は「亡くなった2人のご両親はいつまでも忘れられないだろう。飲酒運転は絶対に許せない」と涙ながらに話した。

 市役所では、事故発生時刻の午後3時25分ごろに合わせて、市幹部らが黙とうした。