石川県津幡町で行われた大相撲の横綱昇進を祝うパレードで、沿道に集まった人たちの声援に応える大の里関。左は二所ノ関親方=29日午後

 大相撲の横綱に昇進した大の里関の祝賀パレードが29日、地元の石川県津幡町で開かれ、町の人口と同規模の約3万7千人が祝福した。オープンカーに乗った地元のヒーローを目にした住民たちは「おかえり」などと声をかけ、新横綱は同乗した二所ノ関親方とともに手を振って応えた。

 沿道には、昨年元日の能登半島地震で大きな被害を受けた県内市町から訪れた人も。穴水町の70代女性は「活躍で復興への元気をもらえている」と笑顔で話した。

 新横綱の大ファンで、半年前から相撲教室に通っているという七尾市の小学5年礒辺陽翔さん(10)は「大の里」と書いた手製のうちわを持参し目を輝かせていた。