貨物用コンテナに収容される備蓄米=30日午前、東京都大田区

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は30日、政府備蓄米を航空機で輸送する実証実験を公開した。全日空が運航する羽田―那覇便の貨物スペースで約12トンを運んだ。1週間程度かかる海上輸送と異なり、1〜2日で取引先に届けることができるという。

 JA全農によると、コメはトラックや貨物列車、貨物船で運ぶのが一般的で、大規模な空輸は異例。備蓄米以外のコメも想定し、遠隔地からの急な出荷依頼に対応できるようにする。

 30日午前、埼玉県内を出発したトラックが、羽田空港付近の倉庫に到着。約1トンの袋ごとに貨物用コンテナに収容。30日夕方に那覇空港に到着し、7月1日に沖縄県浦添市内に届けられる。