中小企業の社員や家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は4日、2024年度の決算が6586億円の黒字となる見込みだと発表した。黒字額は前年度より1923億円増加し、協会が設立された08年度以降で最大となった。黒字は15年連続。社員らが納める保険料収入が賃上げや加入者の増加などで伸びたのが主な要因としている。
収入は2421億円増の11兆8525億円。支出は497億円増の11兆1939億円。支出のうち、加入者の自己負担分以外を賄う「医療給付費」は6兆5354億円で、過去最高を更新した。
加入者数は8万6千人増の3964万9千人。増加は3年ぶり。