参院選に臨んだ与野党の党首たちは何を語ったのか―。公示された3日の各党首の第一声を人工知能(AI)で分析すると、物価高問題に焦点が当たる一方、防災や減税など主張の独自色も浮かび上がった。
データ分析を手がけるユーザーローカル(東京)の「AIテキストマイニング」を利用し、多く使われた特徴的な言葉を大きく表示する「ワードクラウド」の手法を用いた。多くの政党の第一声で最も象徴的だとAIが判断したのは物価高問題だった。
石破茂首相(自民党総裁)は「物価上昇」のほか、演説を行った神戸市に合わせ、持論の災害対策を強調したため「災害」や「防災」も象徴的と判断された。
立憲民主党の野田佳彦代表は「物価高」だった。コメの価格高騰や農業支援策にも触れて「農業者」「農地」が目立った。自民党の「裏金」も追及した。
公明党の斉藤鉄夫代表も「物価高」に力を込めた。対策を打ち出す「減税」「現金給付」「社会保障」などが注目された。日本維新の会の吉村洋文代表は「社会保険料」。負担が大き過ぎるとして引き下げる「改革」が必要だと訴えた。